やったこと
今日は昨日に引き続き、Djangoのdocumentを読もうと思っていたが、
最終課題でmiharunさんからSQLクエリのN+1問題の指摘をいただいたので、それについて調べる。
( ちょっと調べてみたけど、やばいむずい…)
SQLクエリのN+1問題
SQLクエリのN+1問題とは、
- 一覧に表示するデータを取得するために SELECT を 1 回実行(N レコード返される)
- 各データの関連データを取得するために SELECT を N 回実行
- データベースアクセス(SELECT)が合計 N+1 回も実行されるというもの (JOIN して 1 回の SQL で取得した方が効率的)
このようなモデルがあったとき、
class Table1(models.Model):
text = models.TextField()
class Table2(models.Model):
table1 = models.ForeignKey(Table1, on_delete=models.CASCADE)
Table2 の全レコードが参照している Table1 オブジェクトのカラムを出力する場合、
for table2 in Table2.objects.all():
print(table2.table1.text)
この処理をする際に実行されるSQLは:
- Table2 の全レコードを取得するSQLを一回
- Table1 を取得するSQLを Table2 のレコード数分。
このように合計でN+1回SQLが実行されてしまっている。
まずはDjnagoでN+1問題を発見する
今回はこの記事を参照して解決した。
N+1問題のありかを発見するためには、django-debug-toolbarをインストールする。
そして各種設定を行うと、
このようなツールバーが右に表示されるため、そのSQLをみるとN+1の存在が発見できる。
今回の場合は4つの重複したクエリが発行されてしまっていることがわかる。
N+1問題の解決方法
結論, select_related()を使用することで解決できる
ではselect_relatedとはなんなのか?
select_related: クエリを実行したときに、指定された外部キーのオブジェクトも一緒にとってくるというもの
select_relatedを使用しない
b = Entry.objects.get(id=4) # DBを叩く
p = b.author # DBを叩く
c = p.hometown # DBを叩く
使用すると、
# 一度のクエリでauthorとhometownテーブルからもオブジェクトを取得する
b = Entry.objects.select_related('author__hometown').get(id=4)
p = b.author # 取得済みのオブジェクトを参照
c = p.hometown #取得済みのオブジェクトを参照
これによって、無駄にSQLを叩く回数が減った。
では実際に先ほどのdjango-debug-toolbarで確認してみる。
すると、先ほどの状態に比べて、重複していたクエリが解消されていることがわかる
また、SQL文を確認すると、テーブルがJOINされて発行されるクエリが1つになっている。
クエリが発行される時間も2.75 -> 1.62に短くなっている。
これからはN+1問題にも意識しながらクエリ発行をしていきたい。
参考資料
DjangoのN+1問題を考える
document
N+1問題におけるORMの重たさについて
クエリに関するDjangoのdocument
オブジェクトを作成する
オブジェクトを生成するためには、作成するモデルのクラスにキーワード引数を渡してインスタンス化し、
そのデータをデータベースに保存するために save() を呼び出す。
save source code
- 内部でINSERTSQL分が実行されている
- saveを呼ぶまではDBに保存されない
- saveは値を返さない
- オブジェクトの作成と保存を一つの処理で行うには、 create() メソッドを利用する
オブジェクトを取得する
データベースからオブジェクトを取得するには、モデルクラスの Manager から QuerySet を作る
Managerとは
- Django のモデルに対するデータベースクエリの操作を提供するインターフェイス
- Django アプリケーション内の1つのモデルに対して、Manager は最低でも1つは存在する
- デフォルトでは、Django は objects という名前の Manager を各 Django モデルクラスに対して追加している
- Manager はモデルのインスタンスでなく、モデルのクラスを経由してのみアクセスできる
- それは “テーブル水準” の処理と “レコード水準” の処理とで責任を明確に分離するためです。
すべてのオブジェクトを取得する
all_entries = Entry.objects.all()
フィルタを用いて特定のオブジェクトを取得する
- フィルターのチェーン
>>> Entry.objects.filter( ... headline__startswith='What' ... ).exclude( ... pub_date__gte=datetime.date.today() ... ).filter( ... pub_date__gte=datetime.date(2005, 1, 30) ... )
このようにフィルターをチェーン状につなげることができる
- フィルターを適用した QuerySet はユニーク
QuerySet に対して絞り込みを適用するごとに、前の QuerySet から独立した完全に新しい QuerySet が作られる
そのため絞り込みごとに独立した QuerySet が作られるため、保存したり何度も再利用したりできる>>> q1 = Entry.objects.filter(headline__startswith="What") >>> q2 = q1.exclude(pub_date__gte=datetime.date.today()) >>> q3 = q1.filter(pub_date__gte=datetime.date.today())
これら3つは全て独立している。
- QuerySet は遅延評価される
QuerySet を作る行為はいかなるデータベース操作も引き起こさない
get() を用いて1つのオブジェクトを取得する
filter() は、たとえクエリーにマッチしたのが1つのオブジェクトだけだったとしても、常に QuerySet を返す。
仮にクエリーにマッチするのが1つだけだとわかっていたら、get()を使用するのが良い
>>> one_entry = Entry.objects.get(pk=1)
- クエリにマッチする結果が存在しない場合、 get() は DoesNotExist 例外を起こす
- 同様に get() のクエリーが2つ以上のアイテムにマッチした場合にもMultipleObjectsReturned 例外が起こる
QuerySet の要素数を制限する
Python のリストスライスのサブセットを使うことで QuerySet の結果を特定の要素数に制限することができる
>>> Entry.objects.all()[:5]
>>> Entry.objects.all()[5:10]
ただし負のインデックスには対応していない (例: Entry.objects.all()[-1])
フィールドルックアップ
SQL の WHERE 句の内容を指定する手段
>>> Entry.objects.filter(pub_date__lte='2006-01-01')
このコードは、SQL文に直すと、
SELECT * FROM blog_entry WHERE pub_date <= '2006-01-01';
に変換される。
- ルックアップに指定するフィールドはモデルが持つフィールド名でなければいけない。
- ただし1つだけ例外があり、 ForeignKey の場合にはフィールド名の末尾に _id を付けた名前を指定することができる
- 無効なキーワード引数を指定すると、ルックアップ関数は TypeError を起こす
いくつかのルックアップ exact, iexact, contains
>>> Entry.objects.get(headline__exact="Cat bites dog")
>>> Blog.objects.get(name__iexact="beatles blog")
>>> Entry.objects.get(headline__contains='Lennon')
リレーションを横断するルックアップ
name に ‘Beatles Blog’ を持つ Blog のすべての Entry オブジェクトを取得する。
>>> Entry.objects.filter(blog__name='Beatles Blog')
この横断は、好きなだけ深くすることができる
>>> Blog.objects.filter(entry__headline__contains='Lennon')
>>> Blog.objects.filter(entry__headline__contains='Lennon', entry__pub_date__year=2008)
>>> Blog.objects.filter(entry__headline__contains='Lennon').filter(entry__pub_date__year=2008)
フィルターはモデルのフィールドを参照できる
モデルのフィールドの値を、同じモデルの他のフィールドと比較したい時にDjango は F 式 を用意している
F() のインスタンスは、クエリの中でモデルのフィールドへの参照として振る舞う。
これによって、同じモデルのインスタンスの異なる2つのフィールドの値を比較することができる
>>> from django.db.models import F
>>> Entry.objects.filter(number_of_comments__gt=F('number_of_pingbacks'))
こんなこともできる
>>> from datetime import timedelta
>>> Entry.objects.filter(mod_date__gt=F('pub_date') + timedelta(days=3))
Querying JSONField
from django.db import models
class Dog(models.Model):
name = models.CharField(max_length=200)
data = models.JSONField(null=True)
def __str__(self):
return self.name
オブジェクトを削除する
>>> e.delete()
(1, {'blog.Entry': 1})
オブジェクトを一括で消去することもできる
>>> Entry.objects.filter(pub_date__year=2005).delete()
(5, {'webapp.Entry': 5})
モデルのインスタンスを複製する
blog = Blog(name='My blog', tagline='Blogging is easy')
blog.save() # blog.pk == 1
blog.pk = None
blog._state.adding = True
blog.save() # blog.pk == 2
._state.addingを使用することで複製が可能
関係オブジェクト
1 対多のリレーションシップ
>>> e = Entry.objects.get(id=2)
>>> e.blog # Returns the related Blog object.
リレーションシップ “反対向き” を理解する
モデルが ForeignKey を持つ場合、外部キーのモデルのインスタンスは最初のモデルのインスタンスを返す Manager にアクセスできる
デフォルトでは、この Manager は FOO_set と名付けられており、FOO には元のモデル名が小文字で入る
>>> b = Blog.objects.get(id=1)
>>> b.entry_set.all() # Returns all Entry objects related to Blog.
# b.entry_set is a Manager that returns QuerySets.
>>> b.entry_set.filter(headline__contains='Lennon')
>>> b.entry_set.count()
関係オブジェクトを処理する他のメソッド
- add(obj1, obj2, …)
- 関係オブジェクトのセットに、指定したモデルオブジェクトを追加します。
- create(**kwargs)
- 新しいオブジェクトを作成、保存して、関係オブジェクトのセットに格納します。新しく作成したオブジェクトを返します。
- remove(obj1, obj2, …)
- 関係オブジェクトのセットから、指定したモデルオブジェクトを削除します。
- clear()
- 関係オブジェクトのセットからすべてのオブジェクトを削除します。
- set(objs)
- 関係オブジェクトのセットを置き換えます。
多対多 (many-to-many) 関係
多対多リレーションシップの両方の側で、もう片方に対する自動的な API アクセスを使える。
e = Entry.objects.get(id=3)
e.authors.all() # Returns all Author objects for this Entry.
e.authors.count()
e.authors.filter(name__contains='John')
a = Author.objects.get(id=5)
a.entry_set.all() # Returns all Entry objects for this Author.
一対一 (one-to-one) 関係
class EntryDetail(models.Model):
entry = models.OneToOneField(Entry, on_delete=models.CASCADE)
details = models.TextField()
ed = EntryDetail.objects.get(id=2)
ed.entry # Returns the related Entry object.
1対1はそのまま取得できる。
関係オブジェクトを横断したクエリ
id=5 の Blog オブジェクト b がある場合、以下の 3 つのクエリは同一
Entry.objects.filter(blog=b) # Query using object instance
Entry.objects.filter(blog=b.id) # Query using id from instance
Entry.objects.filter(blog=5) # Query using id directly
今日やったこと
- Djnagoのdocを読む
- 最終課題の修正(N+1問題の解消)
- 次のハッカソンのMeeting
明日はReactのカスタムフックについてまとめようかな。